Cyclone® V SoC (5CSXFC5D)の電源を選定することを想定とした PowerPlay Early Power Estimator (EPE) 外部リンク の使用法を詳しくご説明いたします。
前回のコラムでは、5つのステップでEPEを使用してFPGAの電力を求めて電源選定をすることを紹介しましたが、今回はより具体的な EPE の使用方法により電源レールを確認する方法の紹介になります。
FPGA の種類から電源仕様の概要把握およびピン接続ガイドラインの準備
まずは以下の 2点を把握・準備しておきます。
FPGA を選定(出力電圧の精度でおよそデバイスは絞られる)
必要な情報をすぐに確認できるように ピンコネクションガイドライン の、対象のデバイスファミリーページを開いて準備しておく。
デザインを開始
それでは早速 EPE を使用して電源選定を開始していきます。
FPGA の使用条件を選択 その1
それでは早速 EPE を使用して電源選定を開始していきます。
<画像01>
・Main タブにて Device を選択します。(画像01 <1>を参照)
・Power Charactrization を Maximum と選択します。(画像01 <2>を参照)
場合によって Power Rail Configuration を選択します。
・今回は SX FPGA and HPS Shared としました。(画像01 <3>を参照)
FPGA の使用条件を選択 その2
・各タブに必要な情報を入力します。(今回は Logic タブのみ入力)
・Look Up Table, FF, Clock Frequency を選定デバイス 使用率フルで使用した場合を想定しました。(画像02参照)
<画像02>
・Main タブに戻ると、上記設定により消費電流が増加し、赤字で警告が表示されております。(画像03参照)
<画像03>
警告の解消
Report タブを選択すると、本来であれば区別すべき二つの異なる電圧が 一つの電源レールになってしまっていることがわかります。(画像04参照)
<画像04>
2.5Vin のレールに1.5V が紛れているのが確認できるため、1.5Vin のレールの Regurator Group の数値を2 から 3 へ変更してレールを増やします。(画像05参照)
<画像05>
エラーが解消されレギュレーターのグループが増えました。(画像06参照)
<画像06>
以上が具体的なEPEを使用した必要な電源レールの確認事例となります。ただし、デザインの内容によって消費電流や新たな電源レールの追加となる場合があります。都度確認しながら EPE をご活用ください。
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