はじめに
Intel® 第 7 世代 Atom® x7000 プロセッサを搭載した ADLINK社 SMARC LEC-ASL で Ubuntu 22.04 LTSの環境の構築しました。
その手順をまとめてみましのでぜひお試しください。
<今回使用した主な製品>
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LEC-ASL
インテル®第7世代Atom® x7000プロセッサ(旧コード名:Amston Lake)搭載の SMARCモジュールです
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I-Pi SMARC Plus
M.2 拡張付き SMARC 2.1リファレンスキャリアボードです
- THS-sALN
LEC-ASL のヒートシンクです
(他に LEC-ASL のヒートスプレッダの HTS-sALN もあります)
その他に今回用意するもの:
- HDMI ケーブル・モニター
- USB マウス・キーボード
- LAN ケーブル(インターネットへの接続に使用)
- Windows 10 PC ( USBメモリ への OS イメージの書き込みとして使用)
参考:
1.事前準備 (Ubuntu インストーラ用 USBメモリ)
今回は OS として、本記事執筆時点の最新版である ubuntu-22.04-desktop-amd64+intel-iot.iso のイメージファイルを利用します。
(LEC-ASL で Ubuntu を使用する場合は Linux kernel 5.15 以上が推奨ですので、このイメージの Kernel をそのまま使えます。)
以下リンクで Intel® Atom® X7000E Series (Alder Lake N) を選択後、 Ubuntu Desktop Download 22.04 LTS を右クリックしてダウンロードします。
https://ubuntu.com/download/iot/intel-iot
8GB以上 の USB メモリを準備し、上記でダウンロードしたイメージファイルを書き込みます。
今回は balenaEtcher を使って書き込みました。
balenaEtcher 上でイメージファイルの選択、USBメモリの選択をして、Flashボタンで書き込みを実行します。
書き込みが成功すれば Ubuntu のインストーラ用USBメモリの準備は完了です。
2.ハードウェアのセットアップ
HTS-sEL(ヒートスプレッダ)、LEC-EL (SMARC モジュール) と I-Pi SMARC Plus (SMARC キャリアボード)を写真のように組み上げます。
一番上が ヒートシンク、一番下がキャリアボード、その間に SMARC モジュールを挟む形です。
以下の接続を実施します。
・HDMIケーブルでモニターと接続
・LANケーブルの挿入 (インターネットへの接続に使用)
・USBマウス/キーボード、USBメモリの接続
※今回は写真のように USB Hub を使用して接続しました。
3.Ubuntu のインストールおよび Ubuntu の起動
電源アダプターを接続すると起動します。起動時に Esc キーを押下することで BIOS 画面に入ります。
Boot タブで Option に Ubuntu のインストーラ用 USB メモリが認識されていることを確認し、
Save & Exit タブの Boot Override で この USB メモリを指定して起動し、SMARC 内蔵の 64GB eMMC へ Ubuntu をインストールします。
Ubuntu のインストールがうまく行けば、以下のようにUbuntu 22.04 の画面が HDMI モニターに表示されます。
まとめ
今回は Ubuntu 22.04 LTS の OS イメージを使用しましたが、ADLINK 社が用意している OS イメージを使用することも可能です。ぜひお試しください。
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