はじめに
スピードグレード違いのデバイスをタイミング解析するとき、コンパイルし直さずにできないかなぁと思ったことはありませんか?
この記事では、コンパイルし直さずにタイミング解析する手順の一例を紹介します。
1. Migration Device を設定
(1) 解析したいスピードグレードのデバイスを Migration Device として登録します。
Quartus® Prime の Assignments メニュー ⇒ Device をクリック
(2) Device の画面が開いたら、「 Migration Device 」ボタンをクリックし、下図のように Device を呼び出して設定します。
2. コンパイル
のアイコンをクリックしてコンパイル
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Compilation Report には現在設定しているデバイスのスピードグレードの結果が Report されます。
3. Timing Analyzer を起動
のアイコンをクリック
もしくは、Tools メニュー ⇒ Timing Analyzer をクリック
4. Timing Netlist 生成
Timing Analyzer は Timing 用の Netlist を生成してタイミング解析を実施します。
Default では、設定されているデバイススピードグレード用の Netlist が生成されていますので、下図の手順で Netlist を生成し直します。
Netlist メニュー ⇒ Create Timing Netlist をクリック
5. Report All Summaries を確認
(1)「Report All Summaries」をダブルクリックして、各種 Summary を Report します。
(2) 「Report All Summaries」の Report で、全ての Corner の Report を出します。
Report ペインの空白エリアで右クリックし、 Regenerate All Out of Date をクリックします。
6. Timing Netlist を消すには
Netlist は、Timing Analyzer の、Netlist メニュー ⇒ Delete Timing Netlist で消すことができます。
異なるスピードグレードの Netlist を続けて解析したいときなどに使ってみてくださいね。
是非参考にしてみてくださいね。
(※)Cyclone🄬 10 LP ファミリ以外はこの限りではありません。
(※)TimeQuest とは現在の Timing Analyzer の旧名称