はじめに
この記事では、Nios® II SBT for Eclipse(以降 SBT)において、Build が正常に完了しているにも関わらず、Problems タブの中に以下のようなエラーが残ってしまう場合の対処方法について説明します。
- Type 'xxxx' could not beresolved.
- Symbol 'xxxx' could not be resolved.
1. 現象
SBT はオープンソースとして提供される統合開発環境 Eclipse をベースとした開発環境になっていますが、 Nios® II のソフトウェア開発中に、ELF ファイル(実行ファイル)が生成され、Build が完了しているにも関わらず、Problems タブの中にエラーが残ってしまう現象が発生することがあります。
これは Eclipse の既知の現象で、Eclipse がコードの内部を解析してインデックスを作成する機能(インデクサ)が、ソースコード・ファイルの移動や変更、各種の設定を繰り返しているうちに追いつかなくなるために発生します。
Console 画面に表示されている内容が正しい結果になります。
Console の結果に問題がなく、ELF ファイルが生成されていれば問題なく Build は完了しています。
2. 回避方法
このような現象は下記の手順を実施することで、ほとんどの場合でエラーを無くすことができますので、試してみてください。
- 手順 1: アプリケーション・プロジェクトを右クリックして、Index ⇒ Freshen All Files を選択
- 手順 2: アプリケーション・プロジェクトを右クリックして、Run C/C++ Code Analysis を選択
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