1. 概要
この記事では実行中の Nios® V プロセッサー(以降 Nios® V )に対して、プログラムのダウンロードを伴わずに、デバッガーの接続のみ(アタッチ)を行う方法を紹介します。
この記事は Nios® V がスタンドアローンで動作していることを前提とした記事になっています。Nios® V のプロジェクトの作成から Boot させるまでの手順については、下記の記事をご参照ください。
参考資料:Ashling* RiscFree* IDE を使用した Nios®V プロジェクト開発手順
参考資料:Nios® V Boot Option ~ Generic Serial Flash Interface ~
2. 設定方法
デバッグのアタッチをするための設定方法は Nios® II SBT とは異なります。
RiscFree* IDE では、"Run / Debug configuration" の "Startup" タブ内にある "Load image" オプションで、ELF ファイルのダウンロードの有無を設定します。
【図1】デバッグをアタッチする設定方法
デバッグのアタッチは以下の様な場合に有用な手法となっているため、本記事を参考にお試しいただければと思います。
- 不具合発生時にデバッガーを接続して、プロセッサーおよびソフトウェアの状態を確認したい場合
- XIP といった不揮発性メモリの領域でアプリケーションを動作させる場合
XIP については Nios® II 向けの記事ではありますが、下記の記事に概要をまとめていますのでご参照ください。
参考資料:Nios® II Boot の構成 と 各 Boot Option における設定について
おわりに
Nios® V プロセッサーに関する情報については、下記メーカーのページより詳細をご確認いただけますので、併せてご参照ください。