こんにちは、しわしわです。
前回はメモリ IP を生成する前に必要な FPGA の選定についての記事を書きました。
今回はメモリ IP の生成方法についてです。
1.メモリ IP の選択
FPGA の選定により、使用する FPGA が決まったらメモリ IP を生成します。
Quartus Prime の Tools ⇒ IP Catalog から生成したいメモリ IP を選択
その後、IP を生成するフォルダと使用する HDL 言語の選択を行うとメモリパラメーター入力画面に移行します。
2. 各種パラメータの設定
メモリ IP を生成するためには、使用するメモリに合わせてメモリサイズやタイミング情報などの
各種パラメータを入力する必要があります。
対応するメモリのデータシートを読み取り、数値を入力していきます。
しわしわ『パラメータの入力って大変ですね』
先輩『メモリベンダのプリセットが用意されているよ』
しわしわ『……!!』
メモリパラメーター入力画面の右端に各種メモリベンダのプリセットが用意されています
登録されている各種メモリベンダのプリセットを使用すれば最小限の設定でメモリ IP を生成することが出来ます。
今回は例としてプリセットの上から4番目にある JEDEC DDR3-1066E 1GB ×8 を選択してみます。
使用するメモリのプリセットを選択後、 Apply を押すだけで設定が反映されます。
プリセットを選択するとMemory Timing、Memory Parameters、Board Settings タブの
パラメータが自動で入力されます。
自分で設定する必要があるのはメモリ IP のハード or ソフトの選択と
PHY Settings タブ (選定した FPGA のスピードグレード、動作周波数など) だけです。
※各種パラメータの説明や詳しい設定方法は設定画面の右上にある Documentation やこちらのリンクを参照ください
今回の記事で各種メモリベンダのプリセットを用いることで、簡単にメモリ IP が生成できるということが分かったので、実際にメモリ IP を生成しての実機での検証などに役立てていきたいと思います。
とても便利なメモリプリセットですが、使用する際、注意すべき点がありました。
次回はメモリプリセットを用いる際の注意点や保存・呼び出し方法について書きたい思います。
ちなみに、今回選択したメモリの型番:JEDEC DDR3-1066E 1GB ×8 の意味は下記の通りです。
JEDEC :ベンダ名や規格(JEDEC)
DDR3:メモリの種類
1066 E :メモリの動作周波数、1066 MHz で動作する (E がついているとエラーの訂正が可能な ECC 機能が搭載)
1 GB ×8: メモリの容量及び数。1 GB のメモリが 8つ搭載されている
3.まとめ
・メモリ IP のパラメータはメモリベンダのプリセットを用いることで簡単に設定可能
・各種パラメータの説明や詳しい設定方法は Documentation や こちらのリンクから確認可能