1. はじめに
日本語環境で Arm® Development Studio 5 Intel® SoC FPGA Edition(以後 DS-5)を使用すると、以下のようにビルド実行時のコンソールに文字化けが生じる事があります。このままではビルド時のメッセージが確認できずに非常に不便です。
この記事では、下記の赤枠にあるような文字化けを解消する方法を紹介します。
2. 対策方法
2-1. 注意点
Altera®(Intel®)SoC FPGA の開発環境として DS-5 を使用する場合は、Embedded Command Shell 上で「eclipse」と入力する方法で起動する事が推奨になっています。
※ SoC FPGA 向けに Arm® DS-5 を使用する際には Embedded Command Shell から起動することが前提となっており本対策についてもこちらがベースになる点にご注意ください。
2-2. 対策内容
SoC FPGA の開発ツール『SoC FPGA エンベデッド開発スイート (SoC EDS) 』のインストール・ディレクトリ以下にある、embedded_cmmmand_shell.sh に
「export LANG=ja_JP.SJIS」の定義を追加する方法で対策が可能です。
2-2-1. 対象ファイルの所在
<SoC EDS インストール・ディレクトリ>\<バージョン>\embedded\embedded_command_shell.sh
(例: intelFPGA\18.1\embedded\embedded_command_shell.sh)
2-2-2. 対策例
一例ですが、弊社では embedded_command_shell.sh の 43 行目付近(env.sh を実行する手前)に定義を追記することで日本語表示できることが確認できています。
export SOCEDS_DEST_ROOT="${_SOCEDS_ROOT}"
if [ "${_IS_CYGWIN}" == "1" ]; then
SOCEDS_DEST_ROOT="$(cygpath -m "${SOCEDS_DEST_ROOT}" 2>/dev/null)"
fi
export LANG=ja_JP.SJIS
source "${_SOCEDS_ROOT}/env.sh"
3. 対策後のイメージ
正しく対策が行えた場合は、下記の青枠内の通り日本語メッセージが表示されるようになります。