はじめに
この記事では、Altera®(Intel®)SoC FPGA デバイスのソフトウェア開発ツールである Arm® Development Studio for Intel® SoC FPGA Edition(以下、Arm® DS)のインストール方法について説明しています。
注記: SoC FPGA Embedded Development Suite(SoC EDS)ver.20.1 をインストールせずに、Arm® DS を使用する場合は、下記記事の手順を併せてご参照ください。
SoC EDS をインストールせずに Arm® DS を使用する方法
注記: SoC FPGA Embedded Development Suite(SoC EDS)ver.20.1 をインストールして、Arm® DS をインストールする場合は、下記記事の手順をご参照ください。
SoC FPGA エンベデッド・デベロップメント・スイート(SoC EDS)のインストール方法 ver.20.1
1. Arm® DS システム要件
事前に Arm® DS のシステム要件を満たしていることを確認ください。
参考: 『Arm® Development Studio Getting Started Guide - Hardware and host platform requirements』
1-1. ハードウェア要件
Arm® DS をインストールして使用するには、PC に少なくとも以下が必要です:
-
- デュアルコア x86 2GHz プロセッサー(または同等スペック)
- 2GB の RAM
- ハードディスク容量約 3GB
次の場合には、パフォーマンスを向上させるために最低 4GB の RAM を推奨します:
-
- 大きなイメージをデバッグする場合
- 大規模なシミュレーション・メモリマップを持つモデルを使用する場合
- Arm® Streamline を使用する場合
1-2. ホスト・プラットフォームの要件
Arm® DS(v2024.1)は次のホスト・プラットフォームをサポートしています。いずれも 64-bit 版の OS 環境が必要です:
-
- Microsoft Windows 10
- Microsoft Windows 11
- Red Hat Enterprise Linux 8 Workstation
- Ubuntu Desktop Edition 20.04 LTS
- Ubuntu Desktop Edition 22.04 LTS
注記: Windows 7 や Red Hat Enterprise Linux 7(CentOS 7.x)には非対応である点にご注意ください。
2. Arm® DS のダウンロード
Arm® Development Studio for Intel® SoC FPGA のページから Arm® DS インストーラー・アーカイブをダウンロードします。
注記: バグが修正されている場合がありますので、その時点での最新バージョンを導入されることをお勧めします。
Arm® Development Studio for Intel® SoC FPGA
【図 1】 Arm® DS インストーラーのダウンロード
3. Arm® DS のインストール
3-1. Arm® DS のインストール(Linux OS の場合)
① インストーラー・アーカイブ(.tgz)を解凍して、インストーラー・ファイルを抽出します(v2024.1 の例)。
$ tar xf DS000-BN-00001-r24p1-00rel0.tar.gz
② root としてインストーラーを実行します。
$ cd DS000-BN-00001-r24p1-00rel0/
$ sudo ./armds-2024.1.sh
③ ライセンスの条文を最後まで表示し、ライセンスの内容を承諾できることを確認した上で「yes」と入力し、Enter キーを押します(ライセンス条文の表示はスペースキーを入力することでページダウンできます)。
Please answer with one of: 'yes' or 'no/quit'
Do you agree to the above terms and conditions? yes
④ Enter キーを押して、プラットフォーム要件チェックを実行します。
Please answer with one of: 'yes/y' or 'no/n'
Run installation platform requirement checks? [default: yes]
— Running installation platform requirement checks
Running dependency check [succeeded]
⑤ デフォルトのインストールパスをそのままにして(変更する場合を除く)、Enter キーを押します。
Where would you like to install to? [default: /opt/arm/developmentstudio-2024.1]
⑥ Enter キーを押して、新しいフォルダーを作成できるようにします。
Please answer with one of: 'yes/y' or 'no/n'
'/opt/arm/developmentstudio-2024.1' does not exist, create? [default: yes]
— Installing to '/opt/arm/developmentstudio-2024.1' (This may take a while…)
⑦ Enter キーを押して、デスクトップ・メニューを追加できるようにします。
Please answer with one of: 'yes/y' or 'no/n'
Install desktop menu item additions? [default: yes]
— Installing menu entries
⑧ Enter キーを押して、ドライバーをインストールできるようにします。
Post install stage provides the following functions:
- Installation of USB drivers for RealView ICE and DSTREAM hardware units
Please answer with one of: 'yes/y' or 'no/n'
Run post install setup scripts? [default: yes]
— Running post install setup scripts
⑨ インストールが成功すると、次のメッセージが表示されます。
-----------------------------------
Installation completed successfully
-----------------------------------
To start using Arm Development Studio 2024.1 either:
- Create a suite sub-shell using /opt/arm/developmentstudio-2024.1/bin/suite_exec
- Launch GUI tools via their desktop menu entries
The Release notes for the product can be found here: file:///opt/arm/developmentstudio-2024.1/sw/info/readme.html
3-2. Arm® DS のインストール(Windows OS の場合)
① アーカイブを解凍して、インストーラー・ファイル(.exe)をダブルクリックして実行します。
② Welcome 画面で[Next]をクリックします。
【図 2】 Welcome 画面で[Next]をクリック
③ 使用許諾契約の条項に同意することを確認し[Next]をクリックします。
【図 3】 使用許諾契約の条項に同意し[Next]をクリック
④ デフォルトのインストール場所をそのままにして(または必要に応じて変更して)、[Next]をクリックします。
【図 4】 デフォルトのインストール場所のまま[Next]をクリック
⑤ [Install]をクリックしてインストールを続行します。ツールがインストールされます。
【図 5】 [Install]をクリック
⑥ ドライバー・インストールの開始画面で[Next]をクリックします。
【図 6】 ドライバー・インストール
⑦ ドライバー・インストールのすべてのデフォルトオプションを受け入れます。ドライバー・インストールが終わったら[Finish]をクリックします。
【図 7】 ドライバー・インストールが終わったら[Finish]をクリック
⑧ インストールが完了します。[Finish]をクリックします。
【図 8】 [Finish]をクリック
4. Arm® DS の起動とライセンスファイルの設定
Arm® DS を使用するためには、あらかじめライセンスの設定を行っておく必要があります。
詳細は『Arm® Development Studio for Intel® SoC FPGA Edition のライセンス設定方法』の以下のセクションをご参照ください。
5. Arm GNU ベアメタル・ツールチェーンのインストール
Arm® DS をインストールすると、リリース時点で利用可能な最新バージョンの Arm® Compiler for Embedded 6 が含まれています。
Arm® Compiler for Embedded 6 は Arm® DS の有償ライセンスが設定されている場合に使用することができます。
また、ユーザーが Arm® DS にオープンソースの Arm GNU ベアメタル・ツールチェーン(GCC)をインストールして使用することも可能です。なお Arm GNU ベアメタル・ツールチェーンのインストール方法につきましては、SoC EDS ver.20.1 をインストール「しない」/「する」で手順が異なります。
5-1. SoC EDS ver.20.1 をインストールしない場合
SoC EDS ver.20.1 をインストールせずに、Arm® DS で Arm GNU ベアメタル・ツールチェーンを使用する場合は、下記記事の手順を併せてご参照ください。
参考: SoC EDS をインストールせずに Arm® DS を使用する方法
5-2. SoC EDS ver.20.1 をインストールする場合
SoC EDS ver.20.1 をインストールして、Arm® DS で Arm GNU ベアメタル・ツールチェーンを使用する場合は、下記記事のセクションの手順をご参照ください。
参考:SoC FPGA エンベデッド・デベロップメント・スイート(SoC EDS)のインストール方法 ver.20.1
⇒ 6. Arm GNU ベアメタル・ツールチェーンのインストール
6. Arm GNU Linux ツールチェーンのインストール
必要に応じて、Linux アプリケーション向けツールチェーンをインストールして使用することも可能です。
Arm® DS を起動して下記の手順でインストールします。
① Arm® DS の "Window" メニューから "Preferences" を選択します。
【図 9】 "Preferences" を選択
② Preferences ウインドウから検索窓に too と入力し、"Toolchains" を選択します。[追加…]ボタンをクリックします。
【図 10】 "Toolchains" を選択
③ 「Download GCC toolchains」をクリックします。
【図 11】 「Download GCC toolchains」をクリック
④ Arm Developer の Arm GNU Toolchain のページが表示されたら、「Download Arm GNU Toolchain」をクリックします。
【図 12】 「Download Arm GNU Toolchain」をクリック
⑤ 所望のツールチェーンをクリックしてダウンロードします。
【図 13】 所望のツールチェーンをダウンロード
⑥ ダウンロードが完了したら解凍します(Embedded Command Shell からは以下のコマンドで解凍できます)。
Window Host 向けの場合:
(arm-gnu-toolchain-13.3.rel1-mingw-w64-i686-arm-none-linux-gnueabihf.zip の例)
$ unzip arm-gnu-toolchain-13.3.rel1-mingw-w64-i686-arm-none-linux-gnueabihf.zip
Linux Host 向けの場合:
(arm-gnu-toolchain-13.3.rel1-x86_64-arm-none-linux-gnueabihf.tar.xz の例)
$ tar –Jxvf arm-gnu-toolchain-13.3.rel1-x86_64-arm-none-linux-gnueabihf.tar.xz
⑦ [Browse]をクリックします。
【図 14】 [Browse]をクリック
⑧ 解凍したツールチェーンの bin フォルダーを指定し、[フォルダーの選択]をクリックします。
【図 15】 解凍したツールチェーンの bin フォルダーを指定
⑨ [Next]をクリックします。
【図 16】 [Next]をクリック
⑩ ツールチェーンが検出されたら[Finish]をクリックします。
【図 17】 ツールチェーンが検出されたら[Finish]をクリック
⑪ ツールチェーンが追加されていることを確認して[Apply and Close]をクリックします。
【図 18】 [Apply and Close]をクリック
⑫ [Restart]をクリックして Arm® DS を再起動します。
【図 19】 [Restart]をクリックして Arm® DS を再起動
⑬ Arm® DS が再起動したら、Linux プロジェクト(この例では、Altera-SoCFPGA-HelloWorld-Linux-GNU)の Makefile を開いて、CROSS_COMPILE を arm-none-linux-gnueabihf- に定義します(元の定義はコメントアウト)。
【図 20】 Makefile を開いて CROSS_COMPILE を arm-none-linux-gnueabihf- に定義
⑭ Linux プロジェクトを右クリックして "Properties" を選択します。
【図 21】 "Properties" を選択
⑮ "C/C++ Build" ⇒ "Tool Chain Editor" を選択し、使用するツールチェーンを選択して、[Apply and Close]をクリックします。
【図 22】 使用するツールチェーンを選択して[Apply and Close]をクリック
⑯ Linux プロジェクトを "Build Project" して、ビルドできることを確認します。
【図 23】 Linux プロジェクトを "Build Project"